事業再生とは?
事業再生とは、業績が悪化して事業運営が困難となった事業者が、不採算事業の見直しや債務整理等から持続可能な経営体制に整備することをいいます。
弊社における事業再生アドバイザリー業務
事業再生には、大きく「法的整理」と「私的整理」に分けられます。法的整理とは、民事再生法、会社更生法、破産等の裁判所の関与の下で法律に則って倒産手続きが進められるものをいいます。一方、私的整理とは、債権者と債務者の話し合いによって利害調整を図って処理を進めるものです。弊社では、私的整理による事業再生の助言を行います。具体的な助言業務は、事業再生計画の策定支援、リストラクチャリング(物的、人的等)による資金繰りの改善支援に加え、資金調達(シニアローン、DDS等)における金融機関交渉をサポートします。顧客の課題点を把握し、その実態に合わせた実効性のある事業再生計画を策定し、顧客の経営を長期的に安定させるためのアドバイス・サポートを提供します。
事業再生アドバイザリーの手順
1.実態把握(プレデューデリジェンスの実施)
- 資金繰り(月次、日次)の把握と資金調達力の分析
- 窮境に至った原因(業績低迷・経営不振に陥った原因の検証)
- 金融債権者、株主、保証人、担保設定権者等の利害関係者間の調査
- SWOT分析に基づく強み、弱みの検証
- マーケットにおけるポジションの把握
- 事業部門別(セグメント別)収益力の分析
- 経営における課題点の抽出と対応方策の検討
2.事業再生計画の立案(実効性の担保)
- 窮境原因を除去し、新たな取り組みから収益確保計画を立案
- 財務計画の策定。損益計算書(P/L計画)、貸借対照表(B/S計画)、キャッシュフロー計算書(CF計画)、法人税等の計算表、設備投資計画、返済計画等を策定
- 経営改善方策とコストカット等のリストラクチャリングの影響の折り込み
- 資金調達(シニアローン、DDSローン等)の折り込み
- 事業の再構築(資産の売却、事業の譲渡、会社分割等)の影響の折り込み
3.デューデリジェンス(精査業務)
- 事業再生計画の蓋然性の検証
- 財務デューデリジェンス
- 事業デューデリジェンス
- 不動産デューデリジェンス(外部の不動産鑑定会社とのネットワークを活用)
- 法務デューデリジェンス(外部の法律専門家とのネットワークを活用)
4.事業再生計画の実行(ターンアラウンド・マネジメント業務)
- 事業再生計画実行の際の経営補完支援
- 事業再生計画のモニタリング体制の構築(経営管理手法の導入支援)
- 金融機関へのレポーティング補完支援
- リストラクチャリング(資産売却、事業譲渡、会社分割等)の実行支援